別の絵を描いていた最中、余った紙面を切り取ったあとの、切れ端の紙に描いたらくがきです。
ゆえに紙の形に合わせて妙に縦長の絵になってしまいました。(掛け軸みたいだ)
まあリヴァイアサンはもともと細長い竜なので、ちょうど良かったかなという気もしなくもない。


過去に別の絵のコメントで「ピラルクーが好きだ」とか書いていた事がありますけども。
個人的に動物の中では鳥と魚が特に好きで、魚の中では淡水古代魚系の魚がもっとも好きです。
なのでリヴァイアサンを描いているとつい「そういう古代魚的な雰囲気のある竜だといいな」
という趣味や願望を入れてしまいがちになるのですが、公式のドット絵を見ると
体の表面はなにやら長い毛が生えたっぽいテクスチャであるらしいのですよな…。
「水の竜」というと、普通ツルっとしたイメージになるのがよくある発想なのではと
いう気がするんだけど、バハラグのリヴァイアサンはそうでない所が
またバハラグらしい所だと思います。

中国では、長生きして甲羅に藻が生えてフサフサして見える亀を「蓑亀」と呼び
縁起物として尊ぶらしいので、リヴァイアサンのフサフサもそういう物だと面白いかな?
と思いつつ、この絵では鱗の上からフサフサが生えているっぽい様子にしてみました。



以前からバハラグのドラゴンやモンスターを描く時「ドット絵をいくら凝視しても
どこがどういうディテールになっているのかさっぱりわからない」という事をよく言っていますが、
バハラグのドラゴンはあのドット絵ならではの不定形感というか、物理法則に囚われてない感が
最大の魅力でありアイデンティティであると思っています。
リアルなドラゴンにはリアル系ドラゴンの良さがまたあるのですけれど、
バハラグのドラゴンは独特のわけわからないっぽさがすごく好きだ。
『今は暫定的にこんな姿になっているだけだけど三日後にはどうなってるかわからないよ』、
みたいな。

なのでそれを自分流の絵に変換する時、あまり変換しすぎるとせっかくの元の良さが損なわれる気もして、
そこがバハラグのドラゴンを描く時の悩み所でもあり楽しい所でもあったりします。





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