路地裏のインターセプター
(2005.MAY)

カーナの下町にて、市街パトロール中に「その万引き小僧を捕まえてくれ!」
と頼まれた軍人さんと、ドジを踏んでとっ捕まった万引き小僧と、
とっ捕まった仲間を助けるために軍人さんを迎撃しに来た不良一号二号。
でも多分、一号二号は軍人さんの腕に敵わなくてこのあと痛い目を見る羽目になったと思う。
(どうでもいいけど、カーナの市内にこんな九龍城砦みたいな
ゴタゴタしてスラムじみた場所があるんだろうか)

最初に会った頃は、こんな感じで割と険悪…というか三人組(特にラッシュ)が
一方的にビュウに敵意持ってる雰囲気だったんじゃないかなと思ってみる。
単にそういうのが好きなだけなのですが。
「FF9のマーカスとブランクも、昔は敵対してたけど今は無二の信頼関係だ」とか
その手の設定が好きなのです。なんとなく。

↓以下、冗長な妄想語り。

 トゥルースって割とナゾだなあとよく思います。
 「僕やラッシュは昔カーナの不良だった」というビッケバッケの話をゲーム内で聞いた時は
 「うわ、いかにも目に見えるようだ!」と思ったのですが、トゥルースはどう見ても
 不良でいる自分をよしとするタイプには見えないし、「幼い頃から軍人教育を受けてきた」と本人が言っているし。
 なので「ラッシュとビッケバッケは不良やってたけど、トゥルースだけはそうじゃないのかな」と
 考えてみた事も昔はあったのですけども。
 でもビッケバッケが「三人で一緒の家に住みたい」と言ってたりとか、
 20章の城門前のシーンでトゥルースもあそこを懐かしい場所と呼んでいたりとか、
 それに何より彼ら三人の仲の良さを見ると、トゥルースだけ別の境遇だったというのも違和感があるような。

 そんなこんなで、私の頭の中では「彼は軍人の家の生まれで、基礎教育も途中までは受けているけど
 戦災孤児になって街頭生活を余儀なくされていたんじゃないか」という勝手な憶測が
 何年も前から定着してしまいました。
 仮にそうとしたら、ビュウに誘われて再び軍人の道を進むことになった時の心境は
 複雑なものがあっただろうなと思ってみたり。

 以前に
別の所で「トゥルースは本当は戦う事が好きではなかったのではと思う」と書いた事がありますが…
 22章でトゥルースがパルパレオスに怒りをぶつけるシーン。あれは、彼自身が過去に戦争で大切な物を失い、
 戦う事の惨禍や愚かさを、知識でなく記憶として知っているゆえなのではないかと想像するわけです。
 かと言って、仲間を置いて戦線放棄する事もできずにずっと軍人を続けてきたあたりが
 トゥルースの真面目な所でもあり、哀しい所でもあるのだろうなと。



 逆にラッシュは「ほんとはイヤだけどやむない事情で不良に」とかでなく、ありゃ家出っぽい気が。
 いかにも彼、自分の意志で大人に反発してグレそうな感じでないですかい。
 (きっとろくでもない家庭環境だったんだ)




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