迷宮蹟


↑金文字に見えてくれると嬉しいな…(弱気)









改装前の永盛の個人ページは、「ボルヘス文書館長の火葬迷宮」というタイトルでした。
(「仮想」でなく「火葬」だった)
その頃にトップを飾っていた絵。「ベアトゥス黙示録注釈書」の写本挿絵の一部です。
この本はベアトゥスという修道士によって中世のスペインで記され、当時の社会を支配していた末世思想とも相まって、10世紀頃には多くの写本が製作されました。
豪華な挿絵を施したものも数多く、これ↑はファクンドゥスという画家によって描かれた挿絵です。

ちょっと判別しずらいですが、真ん中に「神の子羊」が、その周囲には福音書を象徴する四聖獣が描かれています。
四聖獣は有翼で、それぞれ牛・鷲・獅子・人間の頭をしています。
獅子はなんかウリ坊みたいな顔をしていますが…

この絵はウンベルト.エーコの「薔薇の名前」の装幀画としても使われていましたっけ。
「薔薇の名前」といえば、作中にもベアトゥス写本が登場しています。そういう物語の表紙がこれというのは心憎い采配。
でも終わりまでよく読んでみると、あの話は表紙絵で真犯人をばらしていると言えなくもないかも知れません(笑)。








■■糸玉を辿る■■